Web3の情報を見ていると、「このプロトコルでは〜」「複数のプロトコルを連携して〜」といった言葉をよく見かけませんか？
でも、「そもそもプロトコルって何？」「アプリやサービスとどう違うの？」と感じている人も多いはずです。
本記事では、Web3でよく使われる「プロトコル」という言葉の意味や役割を、初心者でもスッと理解できるように解説します。
さらに、実際に複数のプロトコルを組み合わせて報酬を分配している注目のDeFiプロジェクト「Usual」も取り上げ、
その仕組みと革新性をわかりやすく紹介します。
この記事を読み終えるころには、あなたも「プロトコルとは何か？」を自信を持って説明できるようになります。
「プロトコル」とは？
ブロックチェーンの世界で言う「プロトコル」とは、
お金（トークン）や情報を動かすためのルールや仕組みを持ったサービスのことです。
たとえば👇のようなものが「プロトコル」です。
| 種類 | 名前（例） | 何をするもの？ |
|---|---|---|
| DEX（分散型取引所） | Uniswap, PancakeSwap | トークンの交換 |
| レンディング（貸し借り） | Aave, Compound | 仮想通貨の貸出と利息 |
| ステーキング | Lido | トークンを預けて報酬を得る |
| ファーミング | Curve, Yearn | トークンを預けて運用報酬を得る |
つまり、「プロトコル」は、ブロックチェーン上で動く“銀行”や“取引所”のような存在。そして、これらの複数のプロトコルと連携して、報酬を生み出してくれるようなサービスが最近では生まれてきています。代表的なサービスを紹介する前に、プロトコルによって収益を生み出す構造は、かつての銀行預金の利子を得る構造と似ているので、簡単に解説します。
従来の銀行預金と、複数プロトコルによる収益獲得モデルの違い
銀行預金の仕組み
あなたが銀行に10万円を預けると、銀行はそのお金を
- 企業や個人への融資
- 国債や金融商品への投資
などに使って利益を出します。
その利益の一部が「利子」としてあなたに戻ってくる。
これが銀行のビジネスモデルです。
ただし実際には、
- 銀行が利益の大部分を取る
- 利子はごくわずか（年0.001〜0.1％など）
というのが現実。
UsualなどのDeFiプロトコルの仕組み
一方、UsualのようなDeFi（分散型金融）では、
銀行を介さずにあなた自身が“直接”資金運用に参加できます。
たとえばあなたが10万円分の仮想通貨をUsualに預けると、
Usualはそのお金を自動的に次のように分散運用します👇
- 一部をAaveで貸出（利息収入）
- 一部をCurveで流動性提供（手数料収入）
- 一部をBalancerやLidoなどでステーキング（報酬獲得）
つまり、あなたのお金が複数の金融商品で同時に働くような状態です。
そして、得られた利益（利子・手数料など）は、
すべて自動で集計され、あなたに直接分配されます。
このように、ユーザーが預けたお金から、収益が生まれるという流れは従来からあったんですね。ただし、「どのようなサービスに使われているのか」、「利益の出るサービスに活用されているのか」といったことが見えなかった。そこで、Web3は、これらすべてを可視化してくれるという点がかなり魅力がありますよね。
複数プロトコルにわたって報酬を分配するサービス「Usual」とは？
「Usual」というサービスが、
8つの異なるプロトコルにお金を預けたり、つないだりして、報酬をみんなに自動で配っています。
たとえばイメージすると…
あなたが「Usual」に1万円分の仮想通貨を預けたとします。
するとUsualは、あなたの代わりにそのお金を8つのプロトコルに分けて運用します👇
| プロトコル名 | 用途 |
|---|---|
| Aave | 仮想通貨を貸して利息を得る |
| Curve | トークンスワップで手数料収入を得る |
| Balancer | トークンプールで流動性を提供 |
| Uniswap | DEXの流動性を提供 |
| Lido | ETHステーキングで報酬を得る |
| Compound | 貸し借りで利息収入を得る |
| Yearn | 自動で利回りの高い場所を選んで運用 |
| SushiSwap | トークンスワップ報酬 |
そして、これらで得た報酬（利息や手数料収益など）をUsualが自動で計算し、あなたに分配してくれます。
これを、「8つのプロトコルにわたって報酬を分配している」と表現できます。
まとめ
- あなたは1つの「Usual」というアプリを使うだけで、あとは勝手に複数のプロトコルで収益を生み出してくれる。つまり、複雑なDeFi運用を簡単にまとめてやってくれるサービス。
- それぞれのプロトコルから得た利益を自動的に集めて、公平に分配してくれる。
Usualで運用してみたい方向け
以下のリンクから、Usual Protocolのホームページに飛べます。リファは無いので、改めてUsualの内容をご自身で理解した上で、初めてみて下さい。
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